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プラスチックカメラの究極-ミノルタα9xi 

1986年に登場したキヤノンT-90のデザインはプラスチックの造形性を存分に活かしたフォルムで注目された。1970年代からプラスチック外装のカメラは数々登場していたけれど、金属の代わりにプラスチックを使うというものがほとんどで、デザインとしては見るべきものはあまり存在してなかったと思う。キヤノンT-90は当時望み得る機能をプラスチック製の流麗なボディーに包んだ高級一眼レフカメラであった。キヤノンT90以降、プラスチックの自由自在な造形を活かしたカメラが続々と登場した。 プラスチックカメラの頂点に立つのがミノルタα9xiだろう。従来の35ミリ一眼レフとは異なるボディーデザインは大胆なまでに曲面を多用した個性的なものだった。その個性的過ぎるデザインの評価は賛否両論に分かれ、好みもあってか、馴染まないユーザーも多かった。また、当時のコンパクトカメラのような何でもカメラが判断してしまうフルプルーフに徹したさまざまなおせっかい機能(オートズームだとかアイスタート機能だとか)も本来のユーザーであるハイアマチュアには嫌われていたようだ。アイスタート機能なんかはなかなか使えると思うのだけれど。
ミノルタα9xiはシリーズの最高級機種だけあって、当時の35ミリ一眼レフとしては最高のスペックを持っていた。12000分の1秒シャッター、14分割ハニカムパターン測光、秒4.5コマのモータードライブ、オートブラケット機能など、中でも12000分の1秒の高速シャッターは他社を凌ぐものだった。8000分の1秒より半段分速くなっただけで実用性には乏しいけれど。ただ、機能を詰め込み過ぎたためか操作がかなり煩雑なのは欠点といえるかもしれない。
ミノルタα-xiシリーズはその個性溢れるデザインと極限の自動化がアダとなって、一眼レフカメラとしての評価は低い。プラスチック外装も評価が低い理由だ。どういうわけか金属外装、特にチタン外装を好むカメラ好きは数多い。逆にプラスチック外装は好かれない。プラスチック素材のチープな感触と強度的な不安が嫌われる理由だろう。しかし、カメラに使用されるプラスチックは充分な強度があり、そうとうに乱暴な扱いをしない限り壊れたりしない。だいたいプラスチックの外装が壊れたりするほどの衝撃を与えたとしたら、内部メカが修復不能になっているはずだ。
ミノルタα9xiで頂点を極めたプラスチック外装はその後衰退していく。アルミ合金やマグネシウム合金の加工技術が進歩し、金属外装でもプラスチック並に軽量化が可能となったことに加え、造形性に関しても遜色がなくなったからだろう。プラスチックの優位性がなくなれば、わざわざユーザーに嫌われるプラスチックを使用する必要もない。ミノルタα9xiの個性豊かなデザインもまた継承されなかった。xiシリーズの後継にあたるα-siシリーズでは、操作の簡素化が図られ、操作性ははるかに向上したものの、ボディーデザインもややもすると没個性的なありふれたフォルムへと変更された。

個人的なことをいえば、ニャントニオはミノルタα9xiが好きだ。今までにかなりな数のカメラを手に入れてきたが、デザインに惚れて購入したのは、ニコンF3とキヤノンT90、そしてミノルタα9xiの3機種だけだ。ニコンF3とキヤノンT90は手放してしまったので既に手元にないが、ミノルタα9xiだけはまだ手元にあるし、今でも現役だ。
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[ 2006/04/02 22:22 ] カメラ、写真のネタ | TB(0) | CM(7)

α9xi

私もα9xiが一番使いやすく材質感や操作性、性能も含めて、一眼レフの最高傑作だと思う。リセットボタンもハイエンドユーザーは嫌うがこれのおかげで救われることも多い。
ちなみに、イオス1、イオス1n,contaxRTS、
α9を併用しての感想です。
[ 2006/04/04 13:01 ] [ 編集 ]

ミノルタの最高傑作

コメント、どうもです。
α9xiの価値のわかる人がいるってことがうれしいです。ニャントニオもα9xiはミノルタの最高傑作だと思っています。α9はファインダーに関してだけはα9xiより優れていますけど、オートフォーカス性能は同じくらいじゃないかな。
さすがに10年以上も前のカメラですから、オートフォーカス性能はニコンF5やキヤノンEOS1vには負けますが、普通に使う分には充分なくらいの性能を今でも持っていますし、マニュアルフォーカスでもピントの山が掴みやすい。
ニコンF5は正直いって使い手を選ぶカメラ、下手な人が使っても意味ありません。キヤノンEOS1vは誰でもそれなりに使えるカメラ、良くいえば融通がきく、悪くいえば結構いいかげんなところがあります。α9xiは誰もが性能を引き出せるカメラ、ホントはこういうカメラがもっと評価されるべきなんだと思いますけどね。
[ 2006/04/04 22:59 ] [ 編集 ]

最高の操作性

はじめまして。先日安さにつられ9Xiを購入したのですが、うわさと大違いで使いやすいという印象を感じました。
速射性に特化した感じでとにかく色々考えないでバシャバシャ撮るには最高かと。液晶の関係で暗いといわれたファインダーもEOS-1+レーザーマットスクリーンの明るさとほとんど変わらないし。
ちなみにほかにAFカメラではα9、507si、7700i、EOS-1、100を使っています。
[ 2006/05/30 14:50 ] [ 編集 ]

ホント安いんです

AF一眼レフの常とはいえ、α9xiは安いですよね。これも人気が低いからなんでしょう。α9xiのファインダーは正直な話、EOS 1やEOS 1Nよりも上ですよ。EOS 1Vでやっと同等ぐらいじゃないでしょうか。
[ 2006/05/31 17:26 ] [ 編集 ]

親父からもらいました。

親父からα9xiを譲り受けました。これから写真をまじめに撮ろうかなと思っているところだったのでラッキーだったのですが、初心者でも大丈夫でしょうか?皆さんのコメントを読むと、良いカメラなんだとは理解できるのですが...
[ 2006/06/02 00:22 ] [ 編集 ]

初心者でも大丈夫です

α9xiは初心者でも上級者でも使いこなせるカメラですから、不安になることありませんよ。ニコンF6やF5はハッキリいって使い手を選ぶカメラですし、キヤノンEOS 1VやEOS 1Nは使い手を選びませんが、ちゃんと取説読まないと使いこなせないところがあります。その点ではミノルタのカメラはよく考えられていて誰でも性能を引き出せるように操作性も考慮されています。いろんなメーカーのカメラを使ってきて思うのですが、ニコンやキヤノンのカメラって操作性にクセがあるんですよ。ぶっちゃけ言うと操作性にどこか疑問を感じてしまうようなところがあるんです。ミノルタ以外ではオリンパスのOMシリーズくらいじゃないでしょうか。取説なしでもそれなりに使えてしまうのって。
[ 2006/06/03 00:30 ] [ 編集 ]

昨年α9xiとα7xiを買いました。
初めてミノルタのカメラです。
昨年はお店の宣伝写真をこれで撮りました。
ワイヤレスフラッシュは2灯撮影が簡単にできていいですね。
さすがにAFフレームが今と比べると少ないですが、
撮影のしやすさは素晴らしいですね。
このカメラが出た時は高校生でした。
機能とデザインが衝撃的で、画角までカメラが決めてくれるのかと、カメラ店の店頭に確認をしに行き、確かめました。
当時のミノルタは最先端を突き進みすぎたんですね。
今でもよくあるのが、人が撮った記念写真を見せてもらうと、もう一歩近寄ってほしかったと思うことです。
このオートズームは今のデジタルカメラにこそあってほしい機能だと思います。
是非進化したオートズームを搭載したカメラが出てきてほしいですね。
[ 2009/02/25 22:26 ] [ 編集 ]

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